いろんな寄生虫が怖いことは知っていたが、今日の日経で西山教授は極めて具体的に症状を説明されている。これを読むと、スモークサーモンなんか食えなくなるよ。
抜粋:
「寄生虫は噛み砕け」にはワラッタ。生きてる虫を食べるなんて、絶対にいやだ。調理の基本は食品の加熱。料理の原点に戻れ。
それにしても、賞味期限切れにのリンゴを使ったアップルパイには大騒ぎをするのに、寄生虫入りの魚にはお目こぼし。消費者団体はどうなっているの?
- スモークサーモンやマスの押し寿司・にぎり寿司からうつる『広節裂頭条虫症』を時折目にします。サクラマスに多い長さ5ミリ程度の幼虫が筋肉に寄生する。スモークサーモンは摂氏約60度の煙でいぶす温燻製法が多く、熱が十分通らない。幼虫が人体にはいると三ヶ月で5〜6メートルに成長します。ある日成虫がお尻から垂れ下がってきて仰天して駆け込んでくる。私の所だけで年に二、三例あります。
- 予防法はスモークサーモンなら透かしてみて食べる。幼虫は白い塊として見えるので取り除けばいい。しっかりかみ砕けば幼虫は死んでタンパク源となる。
- ホタルイカの内臓には旋尾線虫、ドジョウなどの淡水魚には顎口虫という寄生虫がいます。人体に入ると腸壁を貫いて皮下組織を動き回る。浅いところを這うと爬行疹というジグザグの痕跡が残ります(写真あり、恐ろしく醜い)。
- 15年ほど前からホタルイカの躍り食いがブームになり、発症が多発。冷凍すれば幼虫は死ぬが、一部の産地からは未冷凍品が出回っており、生食は注意すべきです。ドジョウの躍り食いも禁物。
- 皮下にいる場合、皮膚を紡錘状に切開して幼虫ごと取り除きます。顎口虫は逃げ足が速くて麻酔を掛けている間に逃げてしまう。だから大きく切開する。目や脳に入り込むと重大な障害を起こすので要注意です。
- ユッケ(生の細切り牛肉)や生のステーキを食べてサナダムシがうつることがある。長さ5メートルになりパンツの中でうごめく。駆虫剤を飲めばすぐ治るので相談してください。
- サバやイカに寄生し、うつると胃壁や腸壁を突き破るアニサキス線虫もある。冷凍品ならリスクは低い。淡水魚の生食は避けるべき。
- ドジョウやホタルイカの躍り食いなど、本来そんな習慣はなかった。食生活の基本を守ることが肝要です。
- (記者注:生肉からは寄生虫のほかE型肝炎ウイルスがうつることがある。最近はイノシシやシカの肉を十分加熱せず食べて感染する例が増えている。寄生虫の場合、戦後の衛生環境の改善で診断できる医師が減り、体内の虫卵や寄生虫を検査できる医療機関は少なくなっている。)
「寄生虫は噛み砕け」にはワラッタ。生きてる虫を食べるなんて、絶対にいやだ。調理の基本は食品の加熱。料理の原点に戻れ。
それにしても、賞味期限切れにのリンゴを使ったアップルパイには大騒ぎをするのに、寄生虫入りの魚にはお目こぼし。消費者団体はどうなっているの?
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